宝塚栄光教会のクリスマス
2019年、この年も私たちの教会では恵みに満ちたクリスマスを祝うことができました。
今年は12月1日の日曜日から始まった待降節(神の御子の御降誕を待ち望む期間)、その第一週の礼拝では、牧師先生のメッセージで、待降節はなにより私たちの魂を備える時であると教えていただきました。
また1階ホールでは、青年達が中心となって新たに制作した、イエス様の御降誕を描いた手作りのパネルが飾られ、素朴で心のこもった作品が、会堂へと向かう人々にクリスマスの到来を知らせてくれました。
22日(日)午前10時半からはクリスマス礼拝が行われました。聖歌隊による賛美が捧げられ、まずカタルーニャ民謡「鳥の歌」で、イエス様の御降誕を告げ知らせる調べが会堂の空気を静かに震わせると、続く伝統的キャロル「神の御子は今宵しも」では、神の独り子が人となって生まれてくださったことを祝う歌声が高らかに会堂に響きました。
「インマヌエルの神」と題した牧師先生のメッセージでは、クリスマスは、私たちを罪から救うために独り子を十字架に献げるという神様の大きな犠牲でもあったことから説き明かされ、華やかさだけではないクリスマスの深い意味が語られました。
午後1時半からはキャンドルライトサービスが行われました。照明が落とされ、ロウソクの灯りが手元を照らすと、会堂が普段とはまた異なった静謐(せいひつ)な空間となりました。聖書朗読と賛美が捧げられ、またスクリーンも用いてクリスマスストーリーが描き出されました。「イエス・キリストの恵み」と題された牧師先生のメッセージでは、私たちの罪を清算するために、神の御子がその栄光を捨て、貧しい姿となって人の世に下られたこと、クリスマスはその主の恵みを深く思う時と教えていただきました。
24日(火)午後5時からは、逆瀬川駅前でキャロリングが行われ、キャンドルランタンを片手に、クリスマスの歓びを道行く方々に声高く歌い上げました。聴衆の中には、クリスマスの案内が載った教会の広報誌グローリーを大切に取っていて、この時を楽しみにしていたという方もおられて、本当に嬉しくなりました。
午後6時半からは、ベアンテ・ボーマン先生、ルリ子・ボーマン先生をお迎えして、チェロコンサートが行われました。マックス・レーガーの「マリアの子守歌」などのクリスマス曲や、日本の伝統的な曲、エルネスト・ブロッホの「プレイヤー(祈り)」など様々な曲が演奏されました。チェロとピアノ伴奏だけのシンプルな構成ですが、逆に無限の音の広がりを感じさせるような素晴らしい演奏でした。また宣教師でもあるベアンテ・ボーマン先生によるメッセージもあり、イエス様が与えてくださる本当のいのちについて語られました。そして最後は聴衆も参加して「アメージング・グレース」を“ハレルヤ”と“アーメン”だけの簡単な歌詞で歌い上げました。私たちの歌声が一つのうねりとなって会堂を満たす様が見えるかのようでした。
今年のクリスマス諸集会においても、祈りがあり、心からの賛美があり、そして御言葉が豊かに語られました。参加された方々とも、この良き時間を共有することが出来たことと思います。クリスマスは終わりましたが、これからがスタートであるとの気持ちを持って、なお祈っていきたいと願います。
最後になりましたが、クリスマスのために祈ってくださった方々に、様々な準備に労してくださった方々に、そして祈りに応えてくださる、いつも真実な神様に心よりの感謝をお捧げします。