キリスト教と私

教会員によるキリスト教との出会いの体験談

教会に来られている方々が、どのようにしてキリストに出会い、
どのようにして新しい人生を送るようになったのか、体験談をご紹介します。

2022.09.04

「多くの罪を赦された恵み」土屋 恵子

聞き手:今回は、教会のデイサービスで中心的な働きをしておられる土屋恵子さんにご登場していただきます。土屋さんはもともと埼玉県のキリスト教会に通っておられたのですよね。
土屋姉:はい、15年ほど前まで浦和市の教会に通っていましたが、不思議な神様の導きで、宝塚市に転居しました。その前に、宝塚栄光教会との出会いがあり、この教会に転会しました。
聞き手:4人の子どもさんと5人のお孫さんがおられると聞きました。子育てやお孫さんのお世話など、大変でしたね。
土屋姉:それはもう、必死でした。でも神様に憐れんでいただき、助けていただいて、なんとかここまで来ることができました。ほんとうに神様が支えてくださったと、感謝でいっぱいです。
聞き手:そうですね。これからも頑張ってください。では、お証しをお願いします。

私は、子どもができるまでは、教会は海外のものと思っている者でした。そんな私が、子どもの友達のお母さんとの交わりの中で、住んでいた東京のとある教会に誘われ、いろいろな集会に出席するようになりました。そのうちに、「洗礼を受けませんか」との勧めに、主人も許してくれ、洗礼を受ければ何か変わるもしれないとの思いで、洗礼を受けましたが、何も変わることはありませんでした。

ところがある日、自分の罪と向き合う事件が起こりました。私は、集合住宅の中で生活協同組合に入り、食材を購入していました。ある日子どもをおんぶして品物を取りに行った際に、醤油のビンを割ってしまい、あっという間に醤油が流れ出し、ほかの品物をよごしてしまいました。その光景に恐れ戸惑い、そこから逃げ出してしまいました。しかし、そのあとは後悔の気持ちでいっぱいになり、現場に片づけに戻りましたが、その場は跡形もなく片付けられていました。今更醤油の持ち主に謝ることもできず、子どもには「失敗や悪い事をした時には、隠さずに正直に言いなさいね」と教え続けていた自分が恥ずかしく、そのあとは自分を責め続けて、顔を上げて歩くこともできず、子どもの顔をまともに見ることもできない日々を過ごしていました。

そんな時に、ご主人の転勤で大阪から引っ越して来られた方が教会に来られ、婦人たちの集まりの中で、罪の悔い改めをした話をされました。

私は、「罪の悔い改めをしたい」その一心で、その方に、罪の悔い改めをされた教会を教えていただきました。その教会が宝塚栄光教会でした。私は、3人の子どもを連れて東京から宝塚へ行き、教会に電話をして、牧師夫人と会っていただく約束をしました。張り裂けるような思いを抱いて先生を訪ね、罪の悔い改めを導いていただき、小さい時からの思い出す限りの罪を告白しました。そして、私のために十字架にかかって死んでくださったイエス様を信じて、罪の赦しをいただきました。その時与えていただいたみことばは、「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」(マタイ9章2節)です。帰り際に、先生は「信じるのよ」と大きな声で私を押し出してくださいました。

家に帰ったあとは、自分の犯した罪に対しての償いをするようにと先生から教えていただいていたので、主人と子どもたちに今までの自分の行いに対して「すみませんでした」「今まで悪いお母さんでごめんなさい」と素直に言うことができました。また、醤油のビンを割ってしまった人にも謝り、償いをしました。すると心は平安となり、感謝が溢れてきました。「罪の赦し」の宣言を与えてくださるのは、私の身代わりとなって十字架にかかってくださったイエス様だけであることを、深く感謝しました。

様々な大変な事が起こっても、「主よ!助けてください」と信じて祈った祈りに、絶えず応えてくださる主。私の内側をすべて知っていてくださる主を心から感謝し、主にすべてを委ねることができる幸いを日々感謝しています。

礼拝だけでなく、祈祷会、早天礼拝にも出て、毎日のようにみことばの前に出て行く時、主はたえず進む道を示し、みことばで励ましてくださいます。この主に従い続けていきたいです。そして、小さくて何も出来ない者ですが、多くの罪を赦された者として、主の証し人として、神様の憐れみ深さを一人でも多くの人に知っていただきたいと願っています。