「生まれ変わって」安原きよ子
- 聞き手:今回は、前回出ていただいた安原 泉さんのご夫人、安原きよ子さんにご登場いただきます。きよ子さんも、ご主人の泉さんとご一緒に洗礼を受けられたのですよね。
- 安原姉:はい、おかげさまで、主人と一緒に受洗させていただきました。
- 聞き手:安原さんが教会に来られるようになったきっかけは、何ですか。
- 安原姉:主人と同様、息子の茂樹がこの教会に導かれて、クリスチャンになったことです。ここに神様がおられることがわかりました。
- 聞き手:具体的にどういうことでしょうか。
- 安原姉:私たち夫婦が息子に連れられて礼拝に出席するようになり、礼拝後の昼食の時に、あの内向的な息子が、教会の人たちと笑顔で話をしている様子を見て、驚いたのです。私たちが何をしても変わらなかった息子が、みるみるうちに明るい性格へと変わっていくのを見て、これは神様のなさっていることだと思わざるを得なかったのです。
- 聞き手:なるほどね。クリスチャンになられて数か月たちますが、いかがですか。
- 安原姉:はい、日曜日に教会に来るのが楽しみで楽しみで…。聖書のお話を聞くのが楽しみなのはもちろんですが、教会のみなさんとお交わりを持つのがうれしいです。
- 聞き手:ありがとうございました。では、お証しをお願いします。
私がキリスト教に最初に出会いましたのは、娘がミッション系女学校の中等部に入学した時になります。申し訳ありませんが、娘はキリスト教を目指して入学したという訳ではありません。それでも御子を抱いた優しげなマリア像や、清潔で静謐な校内、教師のシスターの的確な応対など私はすっかり魅せられて、一人で聖書をひもとくようになりました。しかしそれも色々な用事にかまけてしまい、いつの間にか聖書を読む習慣をなくしてしまいました。今から思えば本当に残念なことをしたと思います。
二度目の出会いは、神と岩間牧師ご夫妻の大いなるお導きによりまして、息子茂樹が入信したことがきっかけでした。私たちは息子に導かれて夫婦で教会へと通うようになりました。先生方のお人柄そして教会の皆様の温かい雰囲気によって私は安心して教会に溶け込むことが出来ました。メロディーも歌詞も覚束ないのに、賛美歌を歌うこともすぐに大好きになりました。
こうして私は岩間先生の説教にも耳を傾けるようになりました。その内容に私は衝撃を受けました。私たちは皆、神から離れた罪人であり、滅びるしかない者であったこと。しかし神は愛をもってその私たちを贖うため、御自分の御子イエス様を十字架にお掛けになったこと。私たちの罪の身代わりとなって罪のないイエス様が死んでくださったのです。そして自分のような高齢の者でも罪を悔い改め、ただひたすらに神の愛を信じイエス様の十字架を信じるならば罪が赦され、救われるのだということを教えて頂きました。
私は自分の罪を思いました。夫の両親、私の両親の看取りにおいて、それぞれしっかり介護して下さる人がいましたので、子供の進学のこともあり、自分の出番はないと都合よく逃げていました。しかし両親の為にも、介護された方の為にも私自身、一生懸命つくすべきであったと今も後悔いたしております。また今はそうでもありませんが、若い時は勝気な性格のゆえに人を泣かせたり、嫌な思いをさせたことも多々あったでしょう。そしてその罪深さも分からないでいた愚かな私の数々の罪の為に、イエス様が十字架に掛かり尊い血を流して下さったのです。
悔い改めの日に、千恵子先生から、激しく、力強く「あなたの罪は赦されました」と告げられ、私は生まれ変わりました。
頭も体も覚束ない私ですが、残りの人生をただひたすら十字架を仰ぎ見て歩み続けていきたいと願っております。