「世界が変わった」森 江里奈
私が3歳の時に母親がクリスチャンとなり、私はその頃から母に連れられて教会へ通うようになりました。私は小さい時から気が強く、強情な子供でした。教会にはずっと通っていましたが、小学校の後半になると、反発したりクラブ活動を優先して、教会へ行かなかったりする事もありました。教会へ行かなかった時は後ろめたい気持ちで、楽しむ事ができていませんでした。
その後、中学1年生の時に教会の夏のキャンプに参加しました。夜のキャンプファイヤーの時のメッセージで、十字架のイエス様の姿が語られました。イエス様は十字架の上で自分を十字架に付け、嘲り罵る人々の為に「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」と祈られました。この御言葉が語られた時、イエス様の温かな愛が心に迫ってきて、涙が止まりませんでした。
それから、洗礼の準備の為の学びが始まりました。聖書の御言葉の一つ一つに向き合っていくと、御言葉に全くそぐわない自分、愛のない自分が分かってきました。いかに自分が自己中心に生きてきたか、人を嫌い妬む自分です。私の心には真っ黒な汚れがあり、それを自分ではどうやっても消す事ができません。このような自分ではクリスチャンにはなれない、地獄へ行くしかない、と思いました。しかし、そんな時、神様の前に悔い改めるという事を教えて頂きました。神様が喜ばれない自分の心と今まで行ってきた事を神様の前に告白し、悔い改め、私の身代わりの為にイエス様が2000年前に十字架に架かって死んでくださったと信じました。すると、心に喜びがあふれ、確かに神様が私の全ての罪を赦して下さったという確信と安堵が与えられました。神様と和解させて頂いた喜びは今まで味わった事のないものでした。そして、その日から世界が全く変わりました。今まで生きてきた灰色の世界に鮮やかな色が付いて輝き出し、新しい世界を歩み出したように思いました。私の為に死んで、私の罪を赦して下さったイエス様の為に生きていきたいと心から思いました。
あの時から30年近く経ちますが、今もその思いは変わりません。そして、日々御言葉を語って下さり、導きを与えて下さる主に全く信頼して歩む事ができる事を感謝しています。