あなたのおことばどおり
ルカ1:38
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。
クリスマスにまつわる絵画の中でおそらく一番有名な場面、受胎告知の絵をご覧になったことがあるでしょうか。何人もの画家の中で、ダ・ヴィンチの描いた受胎告知が最も有名でしょう。天使がマリアの前に現れ、救い主の母となることを告げる場面です。
この知らせを聞いたマリアは、にわかには信じられませんでした。まだ男の人を知らない処女だったからです。でも、すぐに彼女は信仰によって受け取り、こう答えました、「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」。はしためとは、奴隷女という意味です。奴隷は主人の言葉に徹底的に従います。主人の言葉を信じているからです。彼女も、神様がおっしゃったことなのだから、信じようと決断したのです。ですから、「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と言うことができたのです。救い主キリストがお生まれになった背景には、この母マリアの信仰があったのです。
神様は、マリアと同じ信仰を私たちにも持ってほしいと願っておられます。私たちは、罪のために神様から遠く離れ、そのままでは滅びてしまう存在でした。そんな私たちを滅びから救うために、神様はひとり子キリストを私たちのもとに遣わしてくださいました。キリストは、私たちと同じ人としてこの地上を生き、十字架にかかって死に、死からよみがえってくださいました。キリストの十字架と復活こそ、神様がキリストを遣わされた目的であり、私たちを滅びから救うための道でした。神様は私たちに呼びかけておられます、”自分の罪を悔い改め、キリストを救い主と信じるなら、あなたは救われます”と。この神様の呼びかけに対して、マリアのように「あなたのおことばどおり、この身になりますように」とお答えした者は、その信仰によって罪の赦しと滅びからの救いをいただくことができます。さらに、信仰による救いをいただいた者は、信仰によって歩んでいくことができます。思いもかけないような出来事が起こったときでも、神様が導いてくださること、教えてくださることに対して、「あなたのおことばどおり、この身になりますように」と信仰によって受け取り、喜びと平安と希望をもって生きていくことができます。
クリスマスを待ち望むこのとき、「あなたのおことばどおり」と答えたマリアのように、私たちも信仰によってキリストの救いをいただき、信仰によって生きる者となりましょう。
教会では、12月21日(土)午後3時より、チェロコンサートを開きます。べアンテ・ボーマン先生をお迎えし、美しいチェロの音色に耳を傾けます。ぜひ今からご予定くださり、お越しください。心からお待ちしています。