エッサイの根株から
イザヤ11:1
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。
いよいよ12月が始まりました。教会では、クリスマスを待ち望むアドベントという期間を迎えています。クリスマスは、ご存知の通り、キリストがお生まれになったことを感謝する日ですが、その誕生が、それよりはるま前から預言者たちによって予告されていたことをご存知でしょうか。
いくつかキリストの誕生を予告した記事はありますが、その一つをご紹介しましょう。イザヤ書という書巻にこのように書かれています、「エッサイの根株から新芽が生え、 その根から若枝が出て実を結ぶ」。エッサイというのは、ダビデ王の父親の名前です。根株とは、血筋の比喩です。それも、木が切り倒され、切り株のように途絶えたと見える血筋のことです。これを語った預言者イザヤの時代、イスラエルの国はその罪のために神様から離れてしまい、堕落の一途を辿っていました。ダビデ王の時代に確立した王国は、かつての栄光など跡形もなく、強大な敵国に攻められ、滅亡しようとしていました。誰が見ても、もう全てが終わったように見える状況でした。ところが、神様の不思議な導きによって、イスラエルの国は復興し、さらに、そこから救い主が誕生したのです。キリストはまさに、切り倒された後の根株から生えた新芽、また、死んでしまったと思われた根から出た若枝としてお生まれになったのです。
そして、キリストは、私たちにとっても、エッサイの根株から生えた新芽となってくださいます。私たちは、罪のために神様から遠く離れ、そのままでは確実に滅びる存在でした。まるで、木が切り倒された後の切り株のように、滅びを待つばかりの存在でした。そんな私たちのところに、神様はひとり子キリストを遣わし、一人の小さな赤ん坊として生まれさせてくださいました。何のためでしょうか。十字架にかかって死なせ、死を破ってよみがえらせるためです。この十字架と復活こそ、神様が私たちに備えてくださった救いの道だったのです。自分の罪を悔い改め、キリストを救い主と信じる人は全て、罪の赦しと滅びからの救いをいただくことができます。この救いの道は全ての人に開かれた道です。どんなに絶望的で、真っ暗に見える状況にある人であっても、キリストの救いは開かれています。
クリスマスを待ち望むアドベントのとき、私たちのためにも、エッサイの根株から生えた新芽となって生まれてくださり、救いを成し遂げてくださったキリストを信じようではありませんか。
教会では、12月21日(土)午後3時より、チェロコンサートを開きます。べアンテ・ボーマン先生をお迎えし、美しいチェロの音色に耳を傾けます。ぜひ今からご予定くださり、お越しください。心からお待ちしています。