国籍は天に
ピリピ3:20
こんにちは。ご機嫌いかがですか。
先日、私の父が天に召されました。10年ほど前から三重県鈴鹿市の老人ホームに、母と一緒に入所していましたが、老衰で静かに98年の地上の生涯を閉じました。
父は、10年前に極度の貧血に陥り、緊急入院した際、私の手から病床洗礼を受けました。認知症が進んでいたので、キリストの救いをどれだけ理解していたかはわかりませんが、神様が憐れみをもってそのように導いてくださったことに、心から感謝します。父よりも十数年前に洗礼を受けていた母への約束のとおり、またクリスチャンではない妹たちも参列して、キリスト教で葬儀が出来たことも、感謝でした。
聖書にこうあります。「しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。」ピリピ人への手紙3章20節です。私たちは、みな国籍を持っています。国籍は、自分が何人(なにじん)であるかを証明し、また意識させる大切なものです。イエス・キリストによって救われた人は、天に国籍を移された者、つまり天国人(てんごくじん)です。天国人の特典とは何でしょうか。
第一に、生きる目標がはっきりしているということです。自分が何のために生きているのか、ということは、キリストの十字架を信じて罪が赦されて、初めてはっきりします。私を愛して、私のために死んでよみがえってくださったキリストのために生きるのです。
第二に、困難の中でも平安があるということです。キリストの救いをいただいた人は、やがて天国に迎えていただくことができます。それまでの地上の生涯は、仮の宿であって、一時的なものです。苦難や試練がやってきても、それが全てではありません。やがて苦しみなど一つもない天の御国が待っています。これは、決して現実逃避ではなく、私たちに平安を与える確かな希望です。
第三に、再びキリストにお会いできるという望みがあります。「そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます」とあります。キリストが再び来られ、私たちの体を、キリストと同じ栄光の姿に変えてくださるのです。これは、とくに病で苦しむ人や心身に障がいのある人にとって、大きな希望です。
あなたも天国人にしていただきませんか。罪を悔い改め、キリストの十字架を信じて、罪からの救いをいただきましょう。そして、天に国籍を移された者となって、厳しい現実の中をも、希望と平安を持って進んでいきましょう。
教会では、10月29日(日)午後3時より、工藤篤子賛美コンサートを開きます。工藤さんの地中海ソプラノと言われる深く明るい歌声と、野田常喜さんの流れるようなピアノの音色をお聞きください。入場無料です。あなたのおいでを心からお待ちしています。