苦難をも喜ぶ人生
ローマ5:3-5
こんにちは。お元気でいらっしゃいますか。
人生には、楽しいこと、うれしいこともあれば、苦しいこと、悲しいこともあります。“だから人生はおもしろい”と言う人もいます。しかし、実際に苦しみの中にいる人にとっては、そんなのんきなことは言っておれません。一日も早く、苦難から脱出したいと一生懸命です。
苦しいことは、誰でも避けたいものです。けれども、なかなかそうはいきません。災害や不慮の事故のように、苦難は突然襲ってきます。避けようにも避けられない場合が多いです。
キリストの使徒パウロは、ローマ人への手紙5章3~5節で、こう言っています。「それだけではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
パウロは決して格好をつけて、あるいは、負け惜しみで言っているのではなく、本心から言っているのです。彼は実に多くの苦難を経てきた人でした。キリストの福音を宣べ伝えるうえで、妬まれたり、妨害されたり、いのちを狙われたりさえしました。しかし、彼は、どんな苦難に遭っても、希望を失いませんでした。この御言葉のとおり、苦難の中で忍耐を学び、忍耐によって練られた品性が生まれ、そこから希望が見いだせるからです。
このような楽観的な見方は、キリストの救いから生まれます。自分がいかに罪深い者であったかを認め、神様の前に悔い改め、キリストの十字架を信じることによって、あらゆる罪が赦される、という救いをいただくことが、苦難をも喜ぶことができる人生の始まりです。
苦しいことを避けたい、苦しいことから逃げたいという後ろ向きの人生ではなく、苦難をも、希望を得る材料として捉えていこうとする前向きの人生を、あなたも送ってみたいと思われませんか。キリストのもとにおいでください。必ず“来てよかった”と満足されることと思います。
教会では、新型コロナウイルス感染防止に努めながら、毎週日曜日、午前9時半からと11時からの二回に分けて、礼拝を行っています。どなたでもお気軽にお越しください。