おことばどおり、この身に
ルカ1:38
こんにちは。お元気でいらっしゃいますか。
12月を迎え、いよいよクリスマスが目前に迫りました。クリスマスは楽しい時、喜びの時です。しかし、聖書をひもとくと、世界で初めのクリスマスは、必ずしも楽しい時とは限らなかったことがわかります。
ルカの福音書1章38節にこうあります。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」これは、御使いから受胎を告知されたマリアが、御使いに答えた言葉です。
彼女は、ナザレの町に住む一少女で、ヨセフという大工の青年と婚約していましたが、まだ結婚はしてない処女でした。その彼女のもとに御使いが現れ、身ごもって男の子を産むことが告げられました。彼女が当惑したのは当然のことです。
結婚前に子どもを宿すとは、当時は姦淫の罪を犯したということになりました。優しいヨセフはなんと思うでしょう。婚約が解消されることは明らかです。世間からは白い目で見られ、何よりもモーセの律法に従って石撃ちの刑に処せられて、命を落とすことになります。そんなことぐらい、まだ若いマリアにも分かりました。
けれども、彼女は「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と答えたのです。自分の身に何が起ころうとも構わない、神様のみこころ通りに成ることを選び取ったのです。その結果は、どうだったでしょうか。彼女は石撃ち刑に処せられませんでした。また、神様はヨセフにも現れて、彼女の懐妊は聖霊によるものだと示されて、彼女を妻に迎えました。こうしてマリアは救い主の母となるという大きな祝福をいただいたのです。
クリスマスは喜びの時です。しかしその背景には、このような犠牲があったことを覚えましょう。「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」というマリアの、神様のみこころに対する従順があって、イエス・キリストはお生まれになりました。私たちも、この従順を内にいただきたいと思います。
まず、自分の罪を神様の前に悔い改め、キリストが自分の罪のために十字架にかかって死なれたことを信じて、罪の赦しをいただきましょう。さらには、救われてもまだ強情で、傲慢で、神様に従うことを喜ばない古き人を十字架につけ、己に死んで、キリストが内に生きてくださるという信仰を頂きましょう。そこから、真に神様のみこころに従順に従う生き方が始まります。
教会では、12月24日(木)午後6時半より、ベアンテ&ルリ子・ボーマンさんによるクリスマス・チェロコンサートを、無観客で開催します。ライブ配信をしますので、ぜひオンラインでご参加ください。宝塚栄光教会のホームページからご覧いただけます。