心の中で語り 床の上で静まれ
詩篇4:4
こんにちは。ご機嫌いかがですか。
キレやすい人が増えてきているように思います。些細なことで口論になり、相手を刺してしまった、などという事件が相次ぎます。年齢の高い低いにかかわらず、すぐに自分を失い、見境がつかなくなり、取り返しがつかない事をしてしまう傾向が強まっているように思えてなりません。特に今は、新型コロナウイルス感染拡大で自粛要請が続く中で、ストレスが溜まっているのでしょうか。
旧約聖書の詩篇4篇4節に、こうあります。「震えわななけ。罪を犯すな。心の中で語り 床の上で静まれ。」
「罪を犯すな」と言われても、私たちはすぐに罪を犯してしまいます。罪など犯したいと思わないのに、つい犯してしまいます。私たちの魂が弱いからです。しかし、ここで言われる罪とは、社会的な犯罪のことです。実際的に人を傷つけたり、人のものを奪ったりすることです。
旧約聖書の創世記に出てくる、カインとアベルのお話をご存じですか。二人の兄弟は、ともに神様にいけにえを献げましたが、神様は弟アベルのいけにえを受け入れられたのに、兄カインの献げ物は受け入れられませんでした。怒りと憎しみと妬みに満ちたカインは、誰も見ていない所で、アベルを打ち殺してしまいました。怒りのあまりとんでもない罪を犯してしまったのです。
聖書は、「心の中で語り 床の上で静まれ」と言っています。カインは、怒る前に、静かに自分の心に語り、顧みるべきでした。なぜ神様は自分のいけにえを受け入れられなかったのかを、考えるべきでした。神様は決して人を偏り見られる御方ではありませんから、カインの心や生活に、神様に喜ばれない何かがあったはずです。静かに神様の前に出て、そこまで心を探られるべきだったのです。
私たちも、怒る前に、静かに神様に心を照らしていただきましょう。そして、もし心にしこりがあるなら、十字架の血潮を仰いで赦していただき、正しい心にしていただきましょう。キリストは、罪のない神の御子でしたのに、私たちの罪のために、血を流して十字架で死なれたのです。このキリストを信じて罪からの救いをいただき、人を赦す心を与えていただきましょう。
教会では、毎週日曜日の午前10時半からと午後1時半から礼拝を行っています。お気軽にお越しください。お待ちしています。
新型コロナウイルス感染拡大が続き、緊急事態宣言が延長される中で、悩みや恐れに中にある方々の上に、キリストの癒しと慰めと励ましがありますよう、そしてこのウイルス感染拡大が一日も早く終息するようにお祈りいたします。