国籍は天に
ピリピ3:20
こんにちは。ご機嫌いかがですか。
先日、教会員のTさんが82才で天に召されました。2年前に胆管がんの手術をされたのですが、それが再発し、しばらく緩和病棟で療養されていたのですが、ついに力尽きました。
聖書にこういう言葉があります。「しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。」ピリピ人への手紙3章20節です。Tさんは、60年前にイエス・キリストを信じて救われ、ほかの教会で洗礼を受けてクリスチャンになられました。その後30年余りのブランクがありましたが、また信仰を回復され、3年前に宝塚栄光教会に転会され、国籍を天に移された者として、私たちと共に歩んで来られました。Tさんをそのように導いてくださった神様に、心から感謝します。
私たちは、みな国籍を持っています。国籍は、自分が何人であるかを証明し、また意識させる大切なものです。イエス・キリストによって救われた人は、天に国籍を移された者、つまり天国人です。天国人の特典とは何でしょうか。
第一に、生きる目標がはっきりしているということです。自分が何のために生きているのか、ということは、キリストの十字架を信じて罪が赦されて、初めてはっきりします。私を愛して、私のために死んでよみがえってくださったキリストのために生きるのです。
第二に、困難の中でも平安があるということです。キリストの救いをいただいた人は、やがて天国に迎えていただくことができます。それまでの地上の生涯は、仮の宿であって、一時的なものです。苦難や試練がやってきても、それが全てではありません。やがて苦しみなど一つもない天の御国が待っています。これは、決して現実逃避ではなく、私たちに平安を与える確かな希望です。
第三に、再びキリストにお会いできるという望みがあります。「そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます」とあります。キリストが再び来られ、私たちの体を、キリストと同じ栄光の姿に変えてくださるのです。これは、とくに病で苦しむ人や心身に障がいのある人にとって、大きな希望です。
あなたも天国人にしていただきませんか。罪を悔い改め、キリストの十字架を信じて、罪からの救いをいただきましょう。そして、天に国籍を移された者となって、厳しい現実の中をも、希望と平安を持って進んでいきましょう。
教会では、毎週日曜日、午前10時半から礼拝を行っています。賛美歌を歌い、牧師が語る聖書からのメッセージを聞きます。どなたでも集っていただける開かれた集会です。あなたのおいでを心からお待ちしています。