貧しくなられた救い主
Ⅱコリント8:9
こんにちは、お元気でいらっしゃいますか。
クリスマスが近づきました。今や世界のお祭りとなっているクリスマス。キリスト教国ではない日本でも、ずいぶん前から定着しています。庭先の木立や垣根に、きれいに電飾でデコレーションする家が増えてきました。中には競い合うかのように、派手に飾りつける家々もあります。クリスマスの光景は、すっかりお馴染みになりました。
しかし、なぜこのようにクリスマスが賑やかに祝われるのでしょうか。一体、何がお祝いされているのでしょうか。
クリスマスは、私たちの救い主イエス・キリストがお誕生になったことを喜ぶときです。赤ちゃんのお誕生は、どこの家でも盛大にお祝いされますね。ところが、キリストのお誕生は、決してそういうものではありませんでした。
お生まれになった場所は、薄暗い家畜小屋。寝かされたベッドは粗末な飼葉おけ。最初にお祝いにきた人々は、名もない貧しい羊飼い。どこにも華やかさはありません。しかし、実は、その日が全人類にとって最も大きな喜びの時となったのです。
キリストは神の子でした。その御方が、わざわざ私たちと同じ人となって、この世に来てくださったのです。それは、私たちを罪から救うためです。御使いがヨセフに言いました。「この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」
キリストは33年半のご生涯の末に、十字架に付けられて死なれました。罪のために、本当は滅びなければならないのは、この私たちでした。しかし、私たちが救われるようにと、罪のないキリストが、私たちの身代わりとなって十字架にかかられたのです。
新約聖書、コリント人への手紙第二8章9節に、このように記されています。「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。」
クリスマスとは、私たちのために死ぬことを目的として、貧しくなってこの世に来られた救い主の、お誕生を喜ぶ時です。このキリストによって、罪に定められていた私たちは、救いをいただき、天国の豊かな富を受け継ぐ者とされるのです。クリスマスの恵みを心から感謝しましょう。
教会では、12月24日(木)、午後7時よりクリスマス・チェロコンサートを開きます。今年で第15回を迎えるチェロコンサート、ベアンテ・ボーマン先生とルリ子・ボーマン先生による、心あたたまる音楽とメッセージのひと時です。入場無料です。ぜひ今からご予定ください。