東日本大震災被災地ボランティアに参加して(3)
この度、東日本大震災被災地ボランティアに行かせていただいたことを心から感謝しています。教会の皆様のお祈りとご支援によって無事に終えることができました。
5年前の3月11日、私は東京の神学校を卒業した直後、宝塚に帰る直前でした。神学校がその4月からボランティアの派遣を開始するという慌ただしい雰囲気の中、私は宝塚に帰ってきました。ボランティアに参加できないことは、母教会で仕えるという主の導きの前に、やむを得ないとあきらめる一方、何とか道が開かれないかと祈り続けていました。そして、今回、大興印刷の岡崎社長のお取りはからいによって、このボランティア派遣の話が始まり、まさに主が道を開いてくださったと思いました。また、私たちの出発日が定期教会総会の日と重なったことも、決して偶然ではないと感じました。これから新たに踏み出す教会に背中を押していただき、私たちも心を引き締めて出発することができました。
被災地での1週間は、あっという間に過ぎました。漁師さんたちから伺った被災されたときのお話、ボランティアセンターで言葉の壁を懸命に克服しながら働いておられる外国人スタッフの方々の姿、それまで教会のなかった地域に息の長い支援を続け、ついに教会建設に漕ぎ着けたというボランティアの方のビジョン…。その場所、その場所で、かけがえのないものを見聞きし体験させていただきました。
主は道を備えてくださる。主を信じてその道を歩んでいくとき、大きな祝福がある。これがこの度の派遣を通して私の学び得たことです。(岩間あ)