国籍は天に
ピリピ3:20
こんにちは。ご機嫌いかがですか。
先日、教会員のF姉妹が60才と言う若さで天に召されました。熱中症で倒れられ、救急搬送されましたが、急性心不全を起こされて、急逝されたのです。召されて約2時間後に病院に駆けつけましたが、そのお顔は美しく、まるで眠っておられるかのようでした。
聖書にこういう言葉があります。「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。」ピリピ人への手紙3章20節です。F姉妹は、10年前に初めて教会に来られ、2年後にイエス・キリストを信じて救われ、洗礼を受けてクリスチャンになられました。国籍を天に移された者として、8年間を歩んで来られました。彼女をそのように導いてくださった神様に、心から感謝します。
私たちは、みな国籍を持っています。国籍は、自分が何人であるかを証明し、また意識させる大切なものです。イエス・キリストによって救われた人は、天に国籍を移された者、つまり天国人です。
ピリピ人への手紙を書いたパウロの時代、市民権というものがありました。地中海世界を支配していたローマ帝国の首都ローマの市民権を持っていると、いろいろな特典がありました。パウロはイスラエル人でしたが、このローマの市民権を持っていました。キリストの救いをいただいた人は、天国の市民権を持っています。天国の市民権を持った人、つまり天国人の特典とは何でしょうか。
第一に、生きる目標がはっきりしているということです。自分が何のために生きているのか、ということは、キリストの十字架を信じて罪が赦されて、初めてはっきりします。私を愛して、私のために死んでよみがえってくださったキリストのために生きるのです。
第二に、困難の中でも平安があるということです。キリストの救いをいただいた人は、やがて天国に迎えていただくことができます。それまでの地上の生涯は、仮の宿であって、一時的なものです。苦難や試練がやってきても、それが全てではありません。やがて苦しみなど一つもない天の御国が待っています。これは、決して現実逃避ではなく、私たちに平安を与える確かな希望です。
第三に、再びキリストにお会いできるという望みがあります。「そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます」とあります。キリストが再び来られ、私たちの体を、キリストと同じ栄光の姿に変えてくださるのです。これは、とくに病で苦しむ人や心身に障害のある人にとって、大きな希望です。
あなたも天国人にしていただきませんか。罪を悔い改め、キリストの十字架を信じて、罪からの救いをいただきましょう。そして、天に国籍を移された者となって、厳しい現実の中をも、希望と平安を持って進んでいきましょう。
教会では、26日(日)午後4時より、チャペルコンサートを開きます。“ジョイフル・ホープ・ゴスペルクワイヤー”によるゴスペルコンサートです。入場無料です。お気軽にお出かけください。