希望のダイヤル

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※毎週土曜日に更新されます。

2022.03.19

私たちの身代わり

1ペテロ2:24

こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。

三浦綾子さんの代表作「塩狩峠」という小説をご存知でしょうか。北海道の塩狩峠を列車が登る途中、最後尾の車両の連結が突然外れ、峠を逆走し始めます。このまま行けば、カーブを曲がり切れず、乗客もろとも横転し、大惨事になるというそのとき、ちょうど非番でその車両に乗り合わせていた一人の鉄道員が車両の前に飛び込み、自分の体を下敷きにして車両を止めたのです。彼の死は、乗客の身代わりでした。彼は、自分の命を投げ出すことによって、多くの人の命を救ったのです。これは、明治42年に実際に起こった鉄道事故をもとに書かれた小説ですが、今もなお読む人々の心を打ってやみません。

イエス・キリストもまた、十字架の上に自らの命を投げ出してくださり、私たちを救ってくださいました。私たちの身代わりとして死んでくださったのです。聖書にこう書かれているところがあります、「キリストは自ら十字架の上で、私たちの罪をその身に負われた。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるため。その打ち傷のゆえに、あなたがたは癒やされた」。私たちは皆、生まれながらの罪人でした。神様を知らず、神様から遠く離れて生きていました。そのまま行けば、確実に滅んでしまう存在でした。冒頭でお話しした坂道を暴走する列車のように、滅びに向かってまっしぐらだったのです。しかし、キリストが自らの体をもって命を投げ出し、列車を止めてくださいました。これがキリストの十字架です。この十字架の死によって、私たちに救いの道が開かれました。私たちが抱え持っていた罪は、キリストが身代わりに背負ってくださいました。私たちは、ただ罪を悔い改め、キリストの十字架を信じるだけで、罪の赦しと救いをいただくことができます。

受難節の今、私たちの身代わりとなってくださったキリストの十字架を深く思いましょう。そして、キリストの救いを確かにいただき、罪の解決された生涯を歩んでいきましょう。

教会では、新型コロナウイルス感染防止に努めながら、毎週日曜日9時半からと11時から、礼拝を行っています。あなたのおいでをお待ちしています。

 

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