信仰があなたを救う
マルコ5:34
こんにちは。副牧師の岩間篤知です。
「頼みの綱」という表現があります。その人が最も信頼している人や物、最後により頼む手段、という意味です。あなたにはどんな「頼みの綱」があるでしょうか。この「頼みの綱」を突き詰めていくとき、私たちが何を信じ、より頼んでいるのか、ということに繋がっていきます。
聖書にこんなエピソードがあります。あるとき、道を行くイエス様の背後からそっと近づいてくる女の人がいました。彼女は、不治の病に侵された人でした。何年も闘病生活を続け、財産をつぎ込んで医者にかかったあげく、とうとう見放されてしまったのです。彼女は意を決して、イエス様に近づきました。そして、手を伸ばし、イエス様の衣の裾を触りました。するとたちまち、病が癒されたのです。イエス様は、彼女にこう言われました、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい」。
この女の人にとっての「頼みの綱」は、医者でした。しかし、それらはことごとく断ち切られてしまいました。彼女が目を留めたのはイエス様でした。彼女が勇気を出してイエス様に近づいたのも、手を伸ばして、衣の裾を触ったのも、信仰によるものでした。イエス様がおっしゃった通り、この信仰が彼女を救ったのです。
信仰によって、私たちも救われることができます。何からでしょうか。困難な状況からでしょうか。ウイルスの脅威からでしょうか。死の危険からでしょうか。もちろん、それもあるでしょう。しかし、信仰は、もっと大きな救いをもたらしてくれます。魂の滅びからの救いです。私たちは皆、罪人です。そのままでは私たちの魂は滅んでしまいます。しかし、神様が救いの道を与えてくださいました。それが、神様のひとり子イエス・キリストの十字架と復活です。私たちは、イエス様の十字架と復活を信じることによって、罪を赦していただき、魂の救いをいただくことができます。
今日の箇所で、イエス様はこう言い添えておられます、「安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい」。本当の意味で、私たちの心が安心して、苦しむことなく、健やかに生きていくための秘訣は、キリストを信じる信仰です。あなたも、この信仰による救いをいただきませんか。
教会では、新型コロナウイルス感染防止に努めながら、毎週日曜日9時半からと11時から、礼拝を行っています。あなたのおいでをお待ちしています。